ご挨拶と教職員組合への加入のお誘い

書記長 田中 邦明

<私の遍歴>

 現在,当組合の書記長をつとめる田中邦明と申します.小生が組合に加入したのは19904月.本学に採用された次の月に加入し,在職期間と組合活動がほぼ一致しております.小生の前職は北海道内の水産高校の教師で,悪たれ坊主を相手に,水産と理科を教えていました.コンブ養殖,薫製づくり,潜水訓練,乗船実習などで活躍しておりました.組合では学校班長,青年部では教育研究交流集会の企画など,もっぱら穏健な活動を6年間やっておりました.尊敬する先輩教師がみな組合員であったという理由で組合に加入し,組合アレルギーというものはなく,そのままスーと大学でも組合員になったしだいです.当時の函館校の組合は,まだ大学全体がのんびりした雰囲気で,教職員の親睦団体のようでもあり,組合の旅行や飲み会を頻繁にやっておりました.団交といっても,人事院勧告の縛りがあって給与や手当は協議の対象にならず,もっぱら身近な勤務環境の改善要求が問題にされておりました.

<組合の変化と組合への期待>

 さて,小生は今年4月から組合役員に「返り咲き?」ましたが,法人化後の組合の役割の変化の大きさにいささか驚いています.例えば,今年度の対当局団交で寒冷地手当の削減を食い止める成果を得ましたが,法人化後の大学と組合の関係が,国家公務員における管理者と非管理者の関係から,労働法における「労使」の関係に転換したことを痛感させられます.小生が出席した団交では,立場上,函館校出身の元同僚である理事と直接対峙することになりましたが,寒冷地手当が灯油代金に満たない事実を手持ちの領収書の金額を引き合いに出しながら交渉にあたりました.小生の後ろには組合員と家族がおり,「しっかり交渉してきてね」という家内の言葉を背中に強く感じておりましたが,当局側に着席している職員も本心では人事院勧告準拠の寒冷地手当削減を不当であると思っていることが手に取るようにわかり,当局側から「前向きに検討する」という回答を引き出すことに成功しました.このことは小生の組合役員として勤務条件改善で成果をあげた初めての体験となりました.余談になりますが,買い物ひとつでも毎日が交渉,交渉,交渉の連続であった発展途上国での生活で,粘っこく相手の主張に食い下がる技が自然と身に付いたのかも知れません.日本人が交渉事に弱い人種であることが幸いしたと思っています.

<組合へのお誘い>

 いまの日本国内では,「闘わない」御用組合が多数となって幅を効かせており,労働者の権利侵害が野放し状態,労働法はあっても名ばかり,民間の職場は無法地帯と化しております.小生が15年間この函館校に勤務して感じてきたことは,一般事務職員の勤務環境が一向に改善されないことです.夏には猛暑に見舞われる「蒸し風呂」事務室,年度末には深夜におよぶ残業や休日にサービス残業を密かに行っている「隠れ残業」が横行しており,非合理的な労務管理体制の放置にあきれるばかりでした.昨年度,5分校の連合体である連協が大学当局の団体交渉拒否を不当労働行為として労基署に訴え,和解にもちこんで以来,当局は組合連協に誠実に対応するようになってきましたが,闘う姿勢を堅持したことによって,現在,わずかずつではありますが,退勤時間の厳守をはじめ,勤務環境の改善が実現しつつあるものと思われます.

<健全な職場のバロメーター>

 私たち組合員は,組合員だけの勤務条件を問題にするのでなく,職場の労働者全員の権利を守り,勤務環境と条件の改善を目指しています.組合活動は職場の民主主義的,合理的な運営や組織体制づくりを促し,健全で気持ちよく働ける職場づくりを実現します.小生は大学と異なる高等学校の職場をいくつか目にしてきましたが,健全な職場では以下のような環境が実現しておりました.そのことは職場の健全さを示すバロメーターでもあると思っています.もし,あなたの職場や部署で以下のような職場環境が失われていたら,あなたもぜひ組合に加入し,自らの手で働きやすい職場を,私たちとともに創っていきましょう.

<気持ちよく働ける職場の条件5か条>

1.リーダーや管理職が人間的にも職能上も尊敬される人物である

2.一人が苦しんでいる一方,他方で遊んでいるような人物がいない

3.休憩時間には,大きな声で話し,冗談を飛ばして笑い合える仲間がいる

4.トラブルや問題が素早く組織全体に共有され,責任転嫁や隠蔽がない

5.人間的で家族ぐるみのおつきあいがある

 

 

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